いつもご愛読いただきありがとうございます田中です。
以前、今年は羽黒山の五重塔を拝観できる年なので行ってみたいという話をしたが
先日、休みの日に余裕があったので行ってみた。
その前に、この五重塔の話を知らない人もいると思うので改めて説明すると
鶴岡には羽黒山という山がある。羽黒山は1,400年の歴史をもつ霊峰でもある。
その羽黒山には五重塔があってこの山を代表する建造物である。
現在の五重塔は600年くらい前に再建されたもので国宝にも指定されている。
そんな五重塔であるが今年は羽黒山がいろいろ節目の記念の年にあたるようで
内部を特別に公開しているのだ。明治以降では初。(普段は入れません。)
庄内に住む自分にとって羽黒山五重塔といったら
庄内のシンボルタワーみたいなものである。(大げさな。(^_^;))
小さい頃より羽黒山は何度か行ったことがあったが
もちろんこの五重塔には入ることができずに終わるので
果たして中はどんなふうになっているか、
行くたびに気になっていたものだ。
今日はやっとその謎がとけます。
今回はそんな憧れの五重塔への突撃レポートです。
いざ出発!
神秘の扉が今、開かれる・・・
車で羽黒山に向かいます。
現在、羽黒の大鳥居は建替え中。
庄内に住む者にとってこの光景だけでも感動してしまいます。(大鳥居がない!!;゚ロ゚)wスゲー!)
合成だが、普通ならこんな感じです。
しばらくすると、羽黒の手向地区にはいります。
この街並みも見慣れない人からすると珍しいかもしれませんね。
分かりにくいですが宿坊が軒並み並んでいます。
※宿坊とは参拝者や修験者が泊る宿泊施設。
参道の入口、随神門に到着しました。
ここから2446段の石段が本殿まで続いています。
登ると時間にして約50分。約2キロの道のりです。
今回は途中にある五重塔までしか行かないのでここから少しだけ歩きます。
昔から出羽三山を巡ることは生まれ変わりの旅とされ
山岳信仰の考え方では三つの山を回ることは生まれ変わりを意味します。
現在(羽黒山)・過去(月山)・未来(湯殿山)。
したがって三山を巡るにも本当は順番があります。
随神門をくぐると、いきなり石段は急降下します。
これは生まれ変わりの考え方で最初の部分。地に落ちる、すなわち死を意味します。
生まれ変わりの旅は羽黒(現在)の死から始まります。
死んで一旦無になる。
(・・・たしかそんなだったような。間違っていたら御免(^_^;) )
しばらく歩くといよいよ五重塔に到着です。今回の目的地です。
相変わらず見事です。荘厳。雰囲気いいですね♪♪
入場料は500円です。入場料を支払うと祈祷をしてもらえてお守りがついてきます。
さっそく入場します。入場のため並びます。
果たして中はどんな風になっているのか!?
ドキドキ。(゚д゚;)。
長年の夢が今、叶えられる!!!!!!!!
入ろうとしたら、内部、写真撮影禁止の文字。
ということで、残念ながら読者の皆さんはここまで。
・・・と言いたいところだが
皆さんもすごく気になっていると思うので特別にイラストにして紹介します。
いくよ~~~~~
1Fはこんな感じなっています。中の広さは12畳くらいかな。天井は2mくらいです。
中には社殿?があってそれはなかなか立派でした。
五重塔自体は古いのですがこれだけは新しい印象を受けました。
拝観中の現在は本尊は別の場所にあると言っていました。
続いて一端外に出て2階へ向かいます。
2階へは外に特別に設置された工事用の足場の階段を使って上がります。
そして中を見学できるのはここまでです。
5階まであるのにここまで?と思った人もいると思うので説明すると
五重塔とはそもそもお釈迦様のお墓だそうです。
外からの見た目ではお城のように一つずつのフロアで区切られていて
天守閣に登っていくイメージを受けますが、実は中は人が住めるような居住空間にはなっていません。
では中はどんな風になっているかというと、中は吹き抜けになっています。
1階には先ほどの本殿がありますが2階から5階までは吹き抜けです。
こんな感じでした。
下から上を見た図です。
真ん中に芯柱という大きな柱があってそれを4本の柱が支えている感じでした。
実際にはもっと柱が乱雑に入り乱れていますが分かりやすくするために省略です。
長年の夢、叶う。
以上。
興味がある方はぜひ、どうぞ。(うしお荘に宿泊しながら)
拝観期間もあと僅かです。
羽黒山五重塔内部特別公開
平成30年4月28日[土]→11月4日[日]
|公開時間|午前8時30分→午後4時30分
※詳しくは出羽三山神社ホームページ参照